失敗しました(孔花)

花が自身で玄徳に仕えると決めてから、仕事でも失敗が少なくなった頃。

久方ぶりに初歩的な失敗を連発した花に対し、孔明は遠まわしにそれを指摘した。

それが孔明らしくも大打撃な指摘方法だった為、花は休憩中も凹み続けていた。

「君って本当にわかりやすいよね」

そう孔明に指摘された、否、からかわれていると察している花は凹みながらも答えた。

「……仙女じゃなくてすみません」

「君が仙女じゃなくて、生まれ育った世界よりもボクを選んでくれたから、一緒にいると思うんだけど?」

「……本当に私だけが好きだって言うだけなんですね」

という花の言い分、否、認識は、孔明にも聞き逃せない確認だった。

故に、孔明は花の意図と想いを確認するように端的に問い返した。

「つまり、ボクに非があるっていうの?」

「……一方的な関係に非も是もないと思います」

「……『花』を得る為なら、ボクがどんな手段もいとわないと知ってても、そう言うんだ?」

「?」

「そうだね……まずは告白をやり直そうか、今夜にでも」

そう孔明に告げられた、否、告白をされた花は、ただ瞳を大きく見開いた。

その様に驚く花に対し、孔明は常と変わらぬ口調でのらりくらりと問い続けた。

「あれ、また告白をして欲しいんじゃないの、花は?」

「え、いえ、告白ってしてもらってるんですか、私?」

「……本当に君は色恋沙汰に鈍すぎだね。で、今夜に告白をやり直すのは良いのかい?」

と孔明から本気かどうかが判別しづらい告白をされた花は静かに怒りながら憤った。

「……師匠」

「今はお互いに休憩中だよ?」

「孔明さんの馬鹿!」

そう孔明への八つ当たりの様に叫んだ花は、すぐに執務室から走り去った。

その様な花を予測していた孔明は、執務室の近くで気配を殺している存在に声をかけた。

「元気なのは良い事だけど、廊下を爆走するのは良くないよ。そう思いませんか、芙蓉姫?」

「……いつから気づいていたの?」

「ボクは気配に気付くのは難しいですが、推測するのは得意ですから」

という孔明の答えは、芙蓉にとっても想定内でもあり、一番聞きたくない答えだった。

そして、それも察している孔明はただ芙蓉に軍師らしい口調で依頼をした。

「では、夜までは花の事を頼みます」

「……花を意図的に傷つけるなら、容赦しませんから」

「それはボクにとっても敵ですね、自分も含めて」

「そうですか……では、失礼します。今の花は一人にしたくないですから」

そう孔明に答えた、否、宣言をした芙蓉はすぐに花の後を追った。

そして、芙蓉の背も見届けた孔明は、すぐに休憩を終えて仕事を再開した。

「……とりあえず、徹夜にならないように仕事を終わらせるか」

 

 

 

 

 

……師匠は本当に難しいです。師匠のキャラクターとシナリオが秀逸なので。

ですが、それでも師匠は書きたいし読みたいとも思っています!

なので、これからも師匠は書き続けたいと思っています。

あと、芙蓉姫が絡む展開も自分の萌えを優先して会話も増やしました。

そして、明日は孟徳×花の予定です。