今夜も一つ屋根の下で、穏やかに眠る時間となった時、ブルーは唐突に宣言した。
「今日から一緒に寝よう!」
そういうブルーの天然発言、否、想定外な宣言を聞かされたマリンはただ硬直した。
そして、その様なマリンの戸惑いに気付かないブルーは再び勘違いな発言を繰り返した。
「あ、まずはプロポーズが先だったね、ごめん、マリン」
「えええぇっ!」
「……マリンは僕の事は嫌いになった?」
と問い返すブルーに対し、マリンは否定も肯定も出来ず、ただ意図を確かめようとした。
「い、いえ、そうじゃなくて、どうしたんですか、ブルーさん?」
「ただ、マリンと更に仲良くなるなら、一緒に寝て子供をつくると良いって……あ、その前に結婚が必要だったね。そうだよね、アクア?」
そう主張するブルーはマリンの戸惑いに気づかず、ただ共に暮らすアクアに確認をした。
それ故に、アクアは自身の失策に気付き、淡々とした口調でただそれを認めた。
「……ブルーには、空気を読む事と、乙女心を教える方が先だったわ」
「アクアさん!」
とマリンは今回の元凶といえるアクアに怒りの矛先を向けた。
だが、その様なマリンの言動をスルーしたアクアは意図を逸らす様な問いを返した。
「あら、マリンはブルーと結婚したくないの?」
「違います!」
「なら、マリンも出来ちゃった結婚の方が良かった? そこまでブルーと一緒なんて……」
「アクアさん!!」
そういうマリンは戸惑いからアクアに怒りを向けていると誰もが察した。
それ故に、同居する葵が忠告と事態の収拾をする為にブルーへと話しかけた。
「……程々にした方が良いと思うぞ、ブルー殿」
「アクアの言葉を鵜呑みにする事とマリンへの愛情表現の事?」
というブルーの問い返しは、葵にとっても想定外で、問題が多すぎる発言だと思った。
「ブルー殿は悪意なき確信犯なのか?」
「ただ、僕はマリンへの想いとアクアへの信頼は譲れないだけだよ?」
そうブルーから問い返された葵は事態の収拾と今後をただ憂いた。
だが、アクアにからかわれているマリンを見守るブルーを見た葵はただ静観を決めた。
ブルマリで三人娘を絡ませると……コメディ系(ギャグ?)となってしまいますね。
いえ、アルムディアみたいに真っ当な恋愛モノの様に甘くもしたいのですが(遠い目)
そして、明日は鋼の錬金術師でロイ×エドの双子の妹(オリキャラ)のIF小説の予定です。