9あなたがいるのに、他に何を望みましょう

ガンダムWの新作小説『フローズン・ティアドロップ』のネタバレが多く含まれています。

 

 

 

 

 

リリーナの想いを否定せず、選んだ『道』と重なる『こたえ』をヒイロは選択した。

それがどれほど重く、罪深いと知っていても、リリーナはヒイロに微笑みを返した。

いや、リリーナが『選択』した時から願っていた『こたえ』であったが故に微笑んだ。

「ありがとう、ヒイロ」

「感謝する必要なはい。おまえが願いの為に選択し、オレも願いの為に選択しただけだ」

「ええ、それはわかっています」

そうリリーナが、互いの真意を理解したかのように答えた為、ヒイロは無言を返した。

いや、ヒイロにとっても、互いの選択を理解し、再確認する必要もなかったから。

それでも、リリーナは嬉しさ故に、微笑みながらヒイロへと確認をする様に問い掛けた。

「でも、私が願ったことを、ヒイロは選択してくれたのでしょう?」

「……オレはオレの願いの為に選択するだけだ」

「だから、私は嬉しいのです」

というリリーナの答えは、ヒイロにとって返す言葉もおもいもなかった。

それ故に、ヒイロはリリーナに対しても無言を返す事しか出来なかった。

その様なヒイロの思いに気付いているリリーナは、満面の笑みを崩さずに想いを告げた。

「その想いがどれほど罪深いとしても、私は喜び、貴方に感謝します。だから、貴方だけが罪を負う必要はないのです。私は自ら選んだのですから」

「……」

「ヒイロと共に生きられる『世界』で再会しましょう?」

そう告げるリリーナに対し、ヒイロは短くも偽らぬ想いを込めて応えた。

「……ああ」

「……ありがとう、ヒイロ」

 

 

 

実際、リリーナ嬢が「PPP」を選んだ理由は明確に原作で明らかになるのでしょうか?

というか、『世界』よりもヒイロを選ぶリリーナ嬢は「ありえない」から良いと思うので、

原作でそのような展開になるのは……ちょっと怖い気がします。

 

 

 

 

 

護りたいあなたへ捧げる10のお題 (2)配布元「疾風迅雷」