3命を懸ける、それはさほど苦しくないのです

ガンダムWの新作小説『フローズン・ティアドロップ』のネタバレが多く含まれています。

 

 

 

 

 

『PPP』が発動してから数日後、外傷は無くなったリリーナの元にヒイロが訪れた。

しかし、ヒイロはリリーナに問う事も声を掛ける事はなく、ただ無言で佇んでいた。

そして、その様なヒイロに対し、リリーナは自身のおもいと決意を言葉にした。

「何故『PPP』を選んだのかと言われれば、あの状況では『正しい』と思ったからです」

そうリリーナが強き瞳と共にヒイロを真っ直ぐに見ながら告げた。

すると、ヒイロも殺意にも似た強さと威圧を込めた視線と言葉を返した。

「……『リリーナ・ピースクラフト』に戻ることが、か?」

「……私は何度あの状況に陥ったとしても、選択を変えるつもりも、自らを正当化するつもりも有りません」

おもいを言葉にする事に、リリーナは躊躇いつつも、ヒイロに対して強気に応えた。

それ故に、ヒイロもリリーナに対し、少しだけ迷う様な間を置いていから答えた。

「……『正しい』と思ったのではないのか?」

「私はあの時の選択を後悔するつもりも有りません」

「なぜ、オレの命など……」

という、ヒイロの言葉の続きを聞きたくなかったリリーナは、遮るように想いを告げた。

「ヒイロ、貴方は『生きて』ください」

「……」

「そして、『未来』でも再会できる事も願っています」

そうリリーナに告げられたヒイロは、やはり肯定も否定も出来なかった。

いや、ヒイロが肯定も否定もしたくなかっただけだった。

それ程に、リリーナの『選択』をヒイロは受け入れる事が出来なかった……

 

 

 

新作小説のふろーずんでは、あの画面越しでの別れの挨拶後の再会は、ヒイロが戦闘中であった時の画面越しが一番近いと思います。

ですが、ヒイロ&リリーナ至上主義者的には、リリーナ嬢が眠る前に、ヒイロとの対話が欲しかったので、あえて捏造しました。

はい。『対話』です。

ヒイリリの基本は、『対話』だと私は思っています。

甘い言葉や囁きも好きなのですが、糖度がない様な淡々とした会話で萌えられるのも、ヒイリリの凄さだとも思うのです。

 

 

 

 

 

護りたいあなたへ捧げる10のお題 (2)配布元「疾風迅雷」