くちづけ~文花~

文若と結婚した花は、結婚前から変わらずに補佐の仕事をしていた。

そして、執務を終えた後、花は文若が好むお茶を淹れていた時、文若は寝入ってしまった。

仕事が忙しすぎて、休憩も出来なかった事を考え、花は文若を起こさなかった。

だが、文若の寝顔を見ていた花は、不意に文若の眉間へと花はくちづけた。

「……狂気の沙汰、かな?」

「……どういう意味だ?」

そう花に問い返した文若は、寝起きとは思えぬはっきりとした声音だった。

それ故に、花は寝ていると思っていた文若の問い返しにも二重の意味で驚いた。

そして、驚きで混乱している花に対し、文若はただ意図を確認するように問い続けた。

「なぜおまえは眉間などにくちづけ、『狂気の沙汰』などと言った?」

「……恥ずかしいので黙秘権を行使します」

「なら、それ以上に恥ずかしい状況にするぞ?」

と花に問い返した文若は、互いの距離を詰めてから強く抱きしめた。

その様な積極的な文若の言動に驚いた花は、ただ戸惑う思いを隠さない瞳を向けた。

しかし、文若はその様な訴えに気付かないふりをして、ただ花に対して答えを要求した。

「どうする、花?」

「わ、わかりました! 意味をお話しします!!」

そう文若に答えた花は、現代ではくちづけをする場所によって意味が有ると教えた。

すると、文若は急に抱きしめている花の唇に自身の唇で触れた。

「そうか……では、明日は屋敷に帰れるだろうから、楽しみにしておけ」

「……はい」

と文若に答えた花は、嬉しさと恥ずかしさを同時に感じつつも幸せだと思った。

 

 

 

 

 

……あれ?

文若さんはもっとストイックな小話となる予定が……上司の悪影響ですか?(失礼!)

というか、清さは子龍君に近いと思いますが、上司が上司な所為なのでしょうか(マテ!!)

いえ、上司のキャラも好きですし、シナリオも良いと思いますよ?

でも、色々とツッコミが成立するのも上司の良い所であり問題点でもあるかと。