雲長と花が恋仲となってから、雲長は花にくちづけるようになった。
しかし、花は恥じらいから頬にくちづけるだけで精一杯だった。
その為、雲長は花に無理強いをしているのかと思い、ただ正直な思いを言葉にした。
「花はくちづけが嫌いなのか?」
「え?」
「俺からくちづけても恥ずかしがるし、花からくちづけてくるのは頬だけだからな」
そう雲長に問われた花は、恥ずかしさから逃れる様に視線を彷徨わせた。
しかし、雲長が問いを撤回しなかった為、花は恥ずかしそうな表情で俯きながらも答えた。
「……雲長さんからのくちづけは嬉しいです。でも、私からは……恥ずかしいですし、頬へのくちづけは厚意だっていう意味があるんです。だから……」
という答えを聞いた雲長は、花が嫌悪を感じていないかと確認する様な問いを口にした。
「俺への感情は厚意だけだと?」
「ち、違います! 厚意がある事は嘘じゃないですけど、雲長さん以外とくちづけたいなんて思いません!!」
「そうか……なら、慣れる様に『こうい』を重ねよう」
そう花に告げた雲長は、ただ互いの唇を重ねる軽くも花に合わせたくちづけをした。
それ故に、花も恥じらいながらも雲長を受け入れ、ただ酔うように瞳を閉じた。
……おかしいです!キスが共通テーマとなる三国恋戦記でのSSは艶度が高いです!!
いえ、思いつくネタがどうしても艶度がUPするものばかりで……
雲長さんのネタの完成は後発なのですが、艶度が高いままで仕上がりました(遠い目)
とりあえず、三国恋戦記は艶度が高いSSになると思われます。