キス~ロイ×エドの双子の妹~

マリアから逆プロポーズをされたロイは、1か月後にデートの約束をした。

その際、ロイがスマートな仕草でキスをしようしたが、マリアが鉄壁の笑みで拒絶をした。

「……2度目は私の許可を求める、と初めての後で約束しましたよね? なのに、また、許可も得ずに、強引に、一方的に、奪うつもりですか?」

「……心の準備などと言った乙女心などは君にはないだろう?」

そうロイが言う通り、マリアの表情は乙女らしい躊躇いを感じない、凍える笑みだった。

「私は乙女じゃない、と?」

「……その反応自体が乙女だとは思えないのだが?」

「……わかりました。私の夢は『未来』の大総統夫人に相応しいと言われる事でしたが、更に強欲になります。結婚初夜まで操も綺麗なままで、初夜までファーストキス以上の経験はしないと決めました」

とマリアが殺意まで感じさせる壮絶な笑みを見せた為、ロイはすぐに白旗を挙げた。

「……生殺しの宣言かね?」

「綺麗な花嫁はお嫌いですか?」

そう問い返すマリアの笑みは壮絶なままだったが、ロイはニヤリと言える笑みで応えた。

「結婚前から私の色に染まった花嫁を希望する、と私が望んだら?」

「お兄ちゃんとアルとウィンリィが、積極的かつ喜んで、大佐さんを生き地獄に堕とすとしても?」

というマリアの問い返しは非常にリアルで、想像だけでも楽観は出来なかったし、マリアを溺愛するエルリック兄弟と家族以上の存在のウィンリィの反応が怖いと思った。

「……ならば、外堀から攻め落とすから待っていたまえ」

「そちらの意味では待つ気もないです、私も」

そう応えたマリアの笑みは可愛かったが、ロイはその笑みの裏の感情に気付いていた。

それ故に、ロイは覚悟とマリアへの愛情を確認する様な真っ直ぐな視線で見つめ返した。

だが、その視線を受けてもマリアの笑みは変わらず、それ故にロイはただ苦笑った。

 

 

 

 

 

……何故にロイとエドの双子の妹(マリア)の恋模様は甘くならないのでしょうか(涙)

ですが、こんなものもアリだと思って頂ければ、と。

また、明日からは三国恋戦記の攻略キャラ(10名)×花のSSを連続更新します。

ただ……キスがテーマなのに艶度が微エロのレベルになっているかと(遠い目)