キス~アルムディア~

初恋であるアルムとの結婚式をしたディアーナは、式後の寝室で鏡を睨みつけた。

いや、睨んでいるというより、鏡に映る自身の表情をクルクルと変えながら凝視していた。

それ故に、入室の音にも声にも気づかないディアーナを、アルムは背後から抱きしめた。

「……百面相もお好きなのですか?」

そういうアルムの態度に対し、ディアーナは驚くと同時に真っ赤な表情となった。

「その様に可愛く恥じらわれると、なけなしの余裕もなくなりそうです」

「嘘ですわ!」

とディアーナはアルムの素直な想いを真っ向から否定する様な叫びで答えた。

その様なディアーナの叫びを聞いたアルムは少しだけ驚いてから互いの視線を合わせた。

その様なアルムの態度に対し、ディアーナは恥じらいから視線を逸らしつつも主張した。

「だって……式で初めてキスをする前もその時も後もアルムは冷静で……今だって……」

そう恥じらう言葉を遮る様に、アルムはディアーナの手を自身の心臓に当てた。

「本当にそう想いますか?」

と問い返すアルムの心臓に触れたディアーナは、手から感じる鼓動の激しさに驚いた。

その様に驚くディアーナに対し、アルムは互いの視線を合わせてから真摯な瞳で向けた。

「貴女に嫌われたくなくて、必死に取り繕っているだけですよ、今も」

「そんな事はあり得ませんわ!」

「こんなに心臓が高鳴っているのに……」

と苦笑するアルムに対し、ディアーナは抱きしめる腕から逃れ、自身からキスをした。

その様なディアーナの言動を予測も出来なかったアルムは驚きから目を見開いた。

その様なアルムに対し、ディアーナはニッコリといえる満面の笑みで宣言をした。

「私がアルムを嫌いになるなんてありえませんわ!」

「……ええ。僕も貴女だけを愛し続けます、ディアーナ」

そうディアーナに応えたアルムは再び抱きしめながら互いの唇も重ねた。

 

 

 

 

 

……ヒイリリとは違い、初々しくも可愛いSSが書けましたね。

ええ。本当にファンタのアルムディアは可愛く書けますね。ええ。本当に。

 

……とりあえず、内心での葛藤は放置で。

次に更新するファンタ2のブルマリも可愛い感じに仕上げられたかと。

その次に更新する鋼のオリキャラがメインのSSは……無糖宣言をさせて頂きます。