10遠慮はなし、それが約束(お題使用1)

直接対決に向かうロイとホークアイとアグニに対し、ラジオ局での任務に就くブレタはただロイの無事と武運を祈った。

「では、ご武運を、大佐」

「……大総統夫人を頼んだぞ」

そうロイがブレタに対して力強く答えると、フュリーもブレタ以上の頼もしさで答えた。

「もちろんです、大佐!」

「……あともお願いね、マリアちゃん」

とアグニに声をかけられたマリアは、ただ心配と覚悟を秘めた瞳と共に答えた。

「はい……私もご武運を祈ってます」

「……私には言ってくれないのかね?」

そうロイにツッコミという問いをかけられたマリアは、ニッコリと笑いながら答えた。

「沈めて欲しいんですか?」

というマリアの問い返しが、いつもと変わらな過ぎて、ロイは撃沈をさせられた。

そして、状況が状況である為に、ブレタはロイが完全に撃沈する事を止めた。

「大佐」

「……ああ、わかってる」

「マリアちゃんは大丈夫よ、きっと」

そうアグニに断言されたロイはただ沈黙し、マリアはその信頼にこたえる様に微笑んだ。

また、アグニもラジオ局に残るブレタとフュリーと元マスタング組の面々にただ告げた。

「では、後はお願いするわ。そして……ロイの命令は守ってね?」

「了解です!」

「……大佐を頼みます」

とフュリーとブレタが答えると、アグニは沈黙しているロイを叱咤する様に問い掛けた。

「ロイも今は沈む暇なんて無いのよ?」

「……」

「ええ。これくらいのコトで沈む殿方の嫁になる気はないです」

「その言葉を聞いて更に安心したわ、有り難う」

そう答えたアグニは、マリアの変わらぬ言動に安堵する気持ちを隠さなかった。

そして、マリアもアグニへと強い決意を込めて答えたが、相反する不安も隠さなかった。

「いいえ、私も私に出来る事を精一杯頑張ります。ですから……」

「ええ。ロイも守るわ」

とアグニが応えると、マリアはひどく安心した表情で微笑んだ。

その様なアグニとマリアの会話を見ていたロイは、正直で素直な疑念を口にした。

「……何故、その様な言葉を私にはかけてくれないのかね?」

「大佐の日頃の言動が問題かと」

「そうね。挨拶のようにプロポーズする男なんて……やっぱり問題外だわ」

そうホークアイとアグニからの的確でストレートな苦言に対し、ロイは再び沈黙した。

「大佐……」

とフュリーはロイの想いを察して同情したが、ブレタは淡々と状況をだけを説いた。

「本当に沈んでる暇はないですよ、大佐」

「……わかっている!」

そうロイがギリギリでやせ我慢をしているのを察した元マスタング組の面々は笑った。

だが、その笑いもホークアイの一言で収まり、アグニが更なる指示を言葉にした。

そして、その指示に従うように、マスタング組の面々はラジオ局での任務に就いた。

また、色々と限界なロイを引っ張る様にホークアイとアグニは直接対決に向かった。

 

 

 

 

 

今回で『約束の日』頃を捏造した連続更新は終了となります。

最後までお付き合い頂き、有り難うございました。

また、『約束の日』と『鋼の錬金術師』の結末が気になる方は、是非、原作を!

 

そして、今後の鋼のオリキャラがメインの小説の更新ですが……未定です。

SSはサイト開設記念小説の1作としてUPをする予定ですが、

ロイとエドの双子の妹の恋愛模様の為……無糖以下のビター仕様となるかと(遠い目)

 

ただ、20万HITお礼小説のリクエストは募集中なので、お声が有れば更新はあるかと。

なので、鋼の更新をご希望して頂ける場合は、リクエスト等をお願いします!

 

 

 

使用お題「親友お題3」お題配布サイト「疾風迅雷」