6スキンシップ(お題使用1)

約束の日にセントラルの市街地で中央兵とマスタング隊は交戦していた。

そして、中央兵は大総統夫人を含めたロイ以外の殺害を命じられた。

だが、マスタング隊は戦力を削ぐだけで一人も殺していなかった。

また、その様な『手抜き』に気付いた上層部の面々は、甘いと断じるだけで劣勢だった。

そして、弾切れとなったマスタング隊は、ロイとアグニがあえて前線の主戦力となった。

それでも、ロイの攻撃とアグニの防御は衰えなかったが、包囲網は狭まられた。

それ故に、マスタング隊はあえて狙撃をしていたホークアイとも合流しようとした。

しかし、それも見抜いている中央兵もそれを阻みつつも包囲網をさらに狭めた。

「ほんとにモテモテですね、大佐は」

「私は彼女一筋だ!」

そうロイはチャーリーに答えつつもマスタング隊の様子を探っていた兵を無力化した。

その攻撃の高さと甘さは、ロイらしいと思ったが、『一途』な発言はらしくないと思った。

「……宗旨変えでもしたんですか?」

「ロイは彼女以外が恋愛対象外になったみたい」

というアグニの言葉で、チャーリーは大総統夫人に寄り添う妙齢の少女に視線を向けた。

いや、ロイが東部にいた頃から、遠くから見ても綺麗な少女だと思っていた。

しかし、アグニの答えを怖いと思える微笑みで聞き流す姿に、ある意味で敬意を感じた。

また、その様な畏敬の視線も受け流したいマリアは、ただ大総統夫人に寄り添っていた。

その様なマリアの態度を頼もしく思っているアグニは、あえて戦況に集中した。

「そろそろ、こちらはジリ貧になりそうね」

「ああ。中尉ともここで合流する事になるだろう」

そうロイがアグニに答えた時、ホークアイとの合流地点に着いた。

そして、先に合流地点に着いていたホークアイが無言である事にロイは不信に思った。

「どうした、中尉?」

「ロイが彼女を口説く余裕がなくて良かった、っていう事じゃない?」

「……代弁して頂き、ありがとうございます、少佐」

というホークアイの言葉と正直さは、ロイとアグニとマリアを除く面々の笑いを誘った。

いや、アグニはただロイへのフォローを考え、マリアはさらに怖い笑顔となった。

そして、ホークアイの言葉と周囲の理解に対し、状況も忘れたロイはただ沈黙した。

 

 

 

 

 

再び『約束の日』頃の捏造小説となります。

今回から『約束の日』の前哨戦、セントラルでの市街地戦を捏造しています。

そして、これからは市街地戦から研究所へ向かうまでの捏造となります。

また、捏造の元となるコミックスではここまで会話が出来る余裕はないともいます。

ですが、これからの連続更新ではその余裕があったとの前提で展開する予定です。

 

 

 

使用お題「親友お題3」お題配布サイト「疾風迅雷」