3人の家に普通に上がり込む違和感のなさ(お題使用1)

『約束の日』の前夜に、マスタング組はブラッドレイ夫人を手中に収めようとした。

その為、夜に外出していたブラッドレイ夫人の車両を急襲した。

そして、ブレタとフュリーが護衛達を処理し、ロイ達はブラッドレイ夫人に接触した。

「夜分遅くに申し訳ありません、奥様」

「ホークアイ中尉!? なぜ貴女がこんな事を!!」

そう問い返すブラッドレイ夫人はホークアイが常と変らぬ冷静さの所為で更に混乱した。

しかし、ブラッドレイ夫人の同乗者であるマリアはロイ達に笑顔で挨拶をした。

「……お久しぶりです、ホークアイ中尉さんに氷炎の錬金術師殿に焔の錬金術師殿」

「……マリアさん!?」

とブラッドレイ夫人は信頼していた家庭教師であるマリアの態度にただ疑念を抱いた。

そして、そのマリアを含むエルリック兄弟の後見であるロイの登場で更に驚いた。

「……突然の無礼をお許しください。一緒に来ていただけますかな?」

「私も今はそれが最善だと思います」

「この状況を知っていたの、マリアさん!?」

そうブラッドレイ夫人は逆臣と言われる行為に似合わぬロイ達にただ戸惑っていた。

いや、その様なロイ達の行動よりも、全てを見通している様なマリアの態度が怖かった。

だが、マリアにはロイ達の行動を察する事は出来ても『全て』の予測は出来なかった。

そう。

マリアは『全て』を予測できないが故に、ただ兄弟とロイを信じようと思った。

そして、その様な思いをブラッドレイ夫人に伝えようとまっすぐな視線と共に答えた。

「……私も『全て』は知りません。ですが、マスタング大佐は信用に値する方です」

「……わかりました。ただ、主人とセリムは?」

「……今はここから離れるのが先決です。今は御身を守る事も大切かと」

とロイが共に行動する事を提案したが、ブラッドレイ夫人は頷く事も出来なかった。

だが、ただ戸惑っているブラッドレイ夫人の手を引くマリアはロイと共に動こうとした。

「案内をして頂けますか、マスタング大佐」

「……では、こちらの道を」

そうロイは丁寧な口調と紳士的な態度でブラッドレイ夫人に移動を促した。

そして、この様な緊急事態に対し、ブラッドレイ夫人はただ困惑していた。

それでも、孫のように可愛がっていたマリアへの信頼を信じようとした。

それ故に、ブラッドレイ夫人にそう思われるように行動していたマリアは心が痛かった。

また、その痛みを察しているロイとアグニとホークアイはあえてそれに触れなかった。

ただ、戦場への片道切符しかない状況で死なずに生還する事だけを考えようとした。

 

 

 

 

 

……小説を楽しむ為の必要な情報を絞るのが難しいです。

いえ、ネタバレが多いと原作を知らない方には余計ですが、

必要情報が無いと小説は楽しめずに疑問が先立ってしまうかと。

それに、捏造状況の説明にも当てはまるので……難しいです(涙)

なので、出来れば疑問があった際は拍手などで教えて頂けると助かります。

 

 

 

使用お題「親友お題3」お題配布サイト「疾風迅雷」