2笑えない話(お題使用1)

『約束の日』の前夜。

まず、ブラッドレイ夫人の身柄を確保する為、ロイ達は夜道で待ち伏せをしていた。

だが、まだ時間に余裕があった為、ロイ達は時間をつぶす様に近況報告や過去を語った。

また、アグニも軽い口調で今回の騒動のきっかけに関する己の過去を語った。

「私は『お父様の計画』を軍に在籍する前から気付いていたの」

そうアグニから日常会話をするような気軽さで語られた面々は様々な表情で驚いた。

ただ、ブレタやフュリーと違い、予想をしていたホークアイの変化は微かだった。

そして、意図的に語らなかった、否、知られる事を避けていた為にロイは渋面となった。

また、その様な反応を予想していたアグニは淡々とした口調で言葉を続けた。

「だから、国家錬金術師となる力量が有っても、人柱には選ばれなかった」

「大佐以外はどうなっても良い、と?」

「極論ならそうね……いえ、実際はそれだけを選択していた」

とホークアイの問いに答えるアグニに対し、ブレタは驚きながらも的確な指摘をした。

「ですが、大佐を守る為だけなら、一緒に国外へ逃亡する事を選択すべきだったのでは?」

「ええ、そうね……私はロイ・マスタングを守る為にキング・ブラッドレイと取引をした結果、守る権利と監視する義務も得たわ。だから、それでは『守れない』とも知ったの」

「……ああ。私はただ女の背に守られるのは御免だ」

そういうロイの答えを予想していたアグニは、状況に似合わぬ素の笑みを見せた。

「ええ。それがわかったから、国外へ逃げる事ではなく、この国を変えようと思ったの」

「そうですか。少佐の助力は有り難いです」

「そう言ってもらえると嬉しいわ……そろそろブラッドレイ夫人の車が着そうね」

というアグニの言葉をきっかけに、ブレタとフュリーは無言で持ち場へと移った。

そして、ブレタとフュリーの助力をしないアグニに対し、ホークアイは問い掛けた。

「少佐もブラッドレイ夫人へ声をかけるのですか?」

「ええ。彼女も側に居ると思うから」

そういうアグニの言葉を聞いたロイは、今は緊急事態だと思っている事をあえて告げた。

「……いくら私でも、この状況では口説かないぞ」

「では、一緒に声をかけて頂けますか、少佐」

というホークアイはロイの言い分よりもアグニの意見に賛同した。

ロイへの信頼が低いわけではなく、アグニとマリアの行動を支持したが故の選択だった。

それ故に、アグニは同じ意図で別行動をしているマリアの思いも代弁する様に感謝した。

「ありがとう、中尉」

 

 

 

 

 

次の更新では当サイトのオリキャラでエドの双子の妹であるマリアも登場します。

そして、戦闘以外でのロイへの協力方法の一部が明かされる予定です。

その協力方法の脳内での設定はある程度の形には出来ています。

ですが、小説として書くにはまだ時間と時代考証が必要なので……

リクエスト等と時間が出来れば頑張りたいです。

ただ、今年の11月と来年の5月にイベント合わせの新刊の予定があり、

その新刊作成時間前後の更新予定はほぼ余裕が無い状況でもあり、

20万HITまで2000程の状況なのでお礼小説の事も考えていますし……

本当に体力と時間と家庭内事情次第、でしょうか?

 

 

 

使用お題「親友お題3」お題配布サイト様「疾風迅雷」