3 オレには愛される資格はない。幸せになる資格もない。

「オレにそのような感情は無い。そしてリリーナ、おまえにオレなど必要ではない」

そう答えたオレに対して、告白をしてきたリリーナは更に答えを迫った。

それはオレの存在を否定するような門答だった。

 

何故かという問いに答える必要が無いくらい、オレには資格が無いのだから。

それをリリーナが理解して受け入れて納得するとは思っていない。

それこそが、リリーナ・ドーリアンという存在なのだから。

平和の象徴だから、地球とコロニーの架け橋だから、ではない。

リリーナという少女に救われた大勢の一人だからだ。

 

だからオレはリリーナの幸せを願った。

オレには愛される資格も、愛する資格もないが。

それでも、オレは願っているのだ、リリーナが幸せになる事を。

 

それが矛盾した願いだとはわかっている。

幸せになる資格もないオレには、願える資格もないだろう。

それでもオレは願う。

リリーナが幸せになる事を。

 

だから、リリーナの隣にオレがいる事は出来ない。

幸せになる資格もないオレが、常にリリーナの側に居られる訳がない。

それがわからないくらい、リリーナは感情に囚われているのだろうか?

 

いや、きっとリリーナも願ってくれているのだろうか。

オレの様な存在の幸せを。

そんな事を願う必要などないのに。

幸せになる資格もない事くらい、オレにはわかりきっているのだから。

 

だからリリーナ、おまえは幸せになってくれ。

それだけがオレの願いなのだから……

 

 

 

 

 

切ない恋愛お題(1)お題配布元:疾風迅雷