願い(原千)

落ち着け!

 

そう俺は千鶴に実力行使で強く諭した。

だが、その言葉は今の俺の方が必要かもしれない……いや、必要不可欠だ。

 

確かに誤解を重ねていた千鶴の言葉を意識ごと奪う必要があった。

そして、その為の方法として、俺は唇ごと奪う事しか知らなかった。

そう、今程、それ以外の方法を知っておくべきだと痛感した。

だが、もうそれも遅すぎる。いや、大問題だ。

 

千鶴が女である事は出逢った時から知っている。

だが『女』として接した事はなかった。

いや、出来なかった。

それは俺の危機感が警戒していたから。

千鶴をそう想う事の重さを。

 

俺の夢を叶える為にはどれだけの犠牲が必要か、移りゆく世では予測もつかない。

だが、その夢を実現しようと思う程の女には出会えなかった。

そう、『千鶴』に出逢ってからは、そう想う事さえ否定的になった。

その意味に気付かない程、俺も鈍い男じゃない。

そして、千鶴の想いにも気付かない程にも。

 

だが、今の俺に何が出来るだろう。

いや、千鶴の為に出来る事が有るのだろうか、と思う己に呆れる。

あそこまで千鶴を追い詰めておきながら、唇まで奪った男なのに。

それでも、願わずには居られない。

俺の夢よりも、千鶴に幸せになって欲しいと。

願わくは、俺の夢を千鶴ともに叶えられる事を……

 

 

 

 

 

兄貴でありエロスも担当の原田さんは……書くネタに困りました。

流石、年齢制限をワンシーンだけであげた男です!(←失礼!!)

そのシーンを過ぎた蜜月の日々を書くコトは可能ですが、年齢制限が気になりまして。

ですが、片恋のモノローグでも原田さん視点は……難しいです、年齢制限が(え?)

なので、比較的、年齢の制限にならないと思われるネタでSSを仕上げてみました。

ただ、甘い蜜月の日々を書くのも楽しそうですよね……

多分、その時は年齢制限を気にしないで済むオフになるかもしれません。