あなたに逢いたい

大統領も経験した外務次官であるリリーナに対し、複数の犯行予告と不穏な計画が予想されていた為、再びヒイロが臨時のSPとなった。

常ならばその様なヒイロを気遣いながらも喜んでいたリリーナだったが、年末から急に1ヶ月近く拘束する事態に憂いていた。

「ごめんなさい、ヒイロ。年末から無理なお願いして」

「?」

「だって、デュオ君やカトル君とは年始にも集まったりしていたのでしょう?」

「……ないな」

「え?」

「どのような理由が有ろうとも、ただ会うだけでは集まらないだろう」

そういうヒイロの答え、否、ドライな関係だと知ったリリーナは驚きから目を見開いた。

そして、リリーナの反応が想定外だったヒイロは淡々とした口調でその理由を確認した。

「何か問題があるのか、リリーナ?」

「ごめんなさい」

「……なぜ、おまえが謝る?」

そうヒイロから問い続けられたリリーナは言葉ではなく、ただ戸惑いと躊躇いを含む視線だけを返した。

故に、リリーナの思いを察したヒイロは常に無表情と呼ばれる怜悧な視線に温かな想いを隠さずに答えた。

「なら、集めるだけだ」

「え?」

「会いたいんだろう?」

というヒイロの問いに対し、思いを見透かされたリリーナは自嘲しながらも自身の願いを肯定した。

「……はい。彼らと一緒に過ごしたいのです、ヒイロとも一緒に」

「……出来るだけ逢いに来る」

「はい。待っています……いえ、私にも手伝わせてください」

「了解した」

そうヒイロがリリーナに応えると、リリーナは満面の笑みをヒイロにみせた。

その様なリリーナの笑みを見たヒイロの無表情は変わらなかったが、ヒイロはリリーナを見る瞳の奥にある深い想いと気遣いを隠さなかった。

そして、その様なヒイロの深い想いも察しているリリーナはただ穏やかに微笑み続けた。

 

 

 

 

 

予告通り、TVシリーズの最終回後の捏造小説となりました。

相変わらず甘さが少ないですが、それがヒイリリ仕様というか、当サイトらしいというかは……