告白しないと出られない部屋 ~銀×望美~

望美から「告白しないと出られない部屋」に閉じ籠ったと告げられた銀はすぐに告白した。

「愛しています」

「……」

「それほど私の言の葉は信じられませんか?」

そういう銀は自身の告白に対して不審をあらわにする望美と出口が出来ない事態に少しだけ憤った。

そして、その様な銀の言動を予想していた望美はただ自身の願いを言葉にした。

「私が欲しいのは言葉じゃない」

「どういう意味でしょうか?」

「それも銀が考えて。そうじゃないとこの部屋からは出られないから」

という望美の答えを聞いた銀は、少しだけ考え込んでから思いついた事を言葉にしながら確認もした。

「では、この部屋に留まり続ける事も可能なのですか?」

「え……」

「私としてはこの密室で神子様と共に居続けても良いのです。いえ、その方が幸せですね。神子様も同じお気持ちだと思っても宜しいでしょうか?」

そういう銀の問いは望美にとって想定外な問いと確認だった為、あえて望美も銀の意図を確かめる様に問い返した。

「えっと……銀、本気?」

「はい。神子様と共に居る事が私の望みで願いです。それ以外は特に願う事はありません」

「……」

「神子様?」

という銀の言動が全く変わらない、否、穏やかな口調で語られる言葉が全く穏やかではないと理解した望美は、すぐにこの部屋をつくって出入り口も操作できる白龍に願った。

「ごめん、白龍、この部屋から出して!」

「神子様?」

「だって、この密室でずっといたら、銀は私とずっと抱き続けるつもりでしょ?」

そう望美が甘くも怖い提案を再確認すると、銀は変わらぬ穏やかな笑みで大変穏やかではない事を提案した。

「はい。ここは龍神様のお力で出来た場所。ならば、死ぬ事も生きる事も問題ない密室に愛する恋人と居るのです。ならば、互いに愛し合う行為が最適ではありませんか?」

「白龍!」

 

 

 

 

 

銀の言葉を望美嬢は疑う事はないと思いますが、恋する乙女として悩んだり迷ったりするかと。

なので、今回は望美嬢に不信を露わにしましたが……銀も一筋縄ではいかないですね。