何もしないで一夜を過ごすと出られる部屋 ~弁慶×望美~

弁慶と結婚した望美は新婚とは思えぬ深刻な表情で非常識なこの密室に居る状況を説明した。

そして、弁慶に求められすぎる夜の生活によって、日常生活が大変だと思った望美は白龍に頼んで「何もしないで一夜を過ごすと出られる部屋」に閉じ籠った現状だけを告げた。

すると、弁慶は望美があえて隠している理由である夜の生活の不満を率直に問うた。

「そんなに夜が辛いんですか?」

そう弁慶から問い返された、否、隠したかった本音を指摘された望美はあからさまに戸惑った。

「いえ、もっと違う思い出とか想いの交わし方も欲しいな、って」

「そうですか。では、もっと望美さんを望む夜もあって良いんですね?」

という弁慶から確認、否、想像もしていなかった告白を聞かされた望美は、更なる身体の危険を感じた為に瞳を大きく見開きながら驚いた。

「え……あれで我慢してたんですか?」

「ええ。望美さんは僕が初めてですし、望美さんが壊れる行為は控えていたつもりですよ?」

そう弁慶から問い返された望美は絶句し、その様な望美の心境も察している弁慶は、あえて策士めいた艶やかな視線で問い続けた。

「ああ。でも、もっと望んでも良いですか?」

「すみません。私には無理です。まだ我慢してください」

「やっぱり、夜が辛いんですね。すみません、自制が足りなくて。でも、それだけ望美さんが魅力的で愛しすぎるせいなので」

と弁慶からさらにあからさますぎる率直な告白を聞かされた望美は現実逃避を選んだ。

「……この部屋にしばらく閉じ籠っても良いですか?」

「それは良いですけど……何日もこの部屋にいると我慢も自制も出来なくなりますけど、大丈夫ですか?」

そう弁慶から穏やかな笑みに似合わぬ、最後通牒ともいえる問いを告げられた望美はすぐに応じる様に叫んだ。

「ごめん、白龍。今すぐ、この部屋から出して!」

「理解して頂けて嬉しいですよ、望美さん」

という弁慶の笑みは変わらないが故に、望美は後悔する事はなかったが、これからを憂う様な思いから微妙な表情となった。

だが、その様な望美の思いも察している弁慶は穏やかな笑みを変える事はなかった。

 

 

 

 

 

弁慶さんの場合、このような部屋に入るのも策で、望美嬢から言質を取る為かもと思っていますので……

いかに全年齢で仕上げるかがこのCPでも重要課題ですね!

また、2019年11月30日まではこの小話を含む小説の通販を受け付けています。