2「幸せでいてくれれば…」なんて嘘だ。(お題使用1)

どうして、君と一緒にいられないんだろう。

どうして、あのままじゃいられなかったんだろう。

どうして、僕は変わらずに君が好きなのに、どうして……

 

……そう何度、僕は思っただろう。

いや、思おうとしただろう。

自分の身の上を悲嘆している訳でもなく、自嘲している訳ではなく、ただ思うんだ。

君への想いを偽る度に。

 

幼き日の『約束』である『再会』を『あの日』で終わらせるつもりでいた。

いや、僕には『再会』するつもりもなかった。

僕が『反乱軍のリーダー』となる事を選んだ日から。

その時から、僕には君に逢う資格よりも強く願う『現実』があったから。

 

それでも、君への想いは封じる事も、忘れる事も出来なかった。

ただ、君への想いを封じるように、忘れるように、ただ偽った。

だから君と『再会』した時に『嘘』だと告げた。

『忘れる』とも告げた。

『最後だ』とも告げたのに……

 

そう、僕自身にも言い聞かせたのに、部下や仲間にも諌められたのに、偽りきれなかった。

君を好きだという気持ちを。

 

君の『幸せ』を願う気持ちも嘘じゃない。

君を『忘れる』と告げた事も嘘じゃない。

 

だからこそ、君に僕の運命を預け、最後の賭けを実行する事を決めた。

 

君の答えはわからないけど、それを決めた僕に、迷いも不安もなかった。

いや、君への想いを告げられる機会を、女神が与えてくれたという幸運に感謝した。

 

だから、君の想いを聞かせて欲しい。

君の想いと幸せの在り処を……

 

 

 

 

 

……ヒロインであるディアーナの独白よりもアルムの独白の方が書きやすかったです。

身体的な性別を考慮すれば、男性視点よりも女性視点が書きやすいはずなのに……何故!

と思うのはこれで何度目でしょうか?

とまあ、そんな告白よりも今回のSSの内容です。

今回は「降誕祭の奇跡」(メインストーリー第五段階)での『再会』から「君と一緒に」(メインストーリー第七段階)で再び『再会』するまでのアルム視点の独白になるかと。

それにしても、上記の通り、ホントに書きやすかったです。

ディアーナはプレイしたゲームのセリフを書き出した紙を見ながら、色々と四苦八苦したのですが、アルムは……コンパクトかつシンプルにスラスラと書けました。

こういう展開でのアルムの独白を書くのは何度目だろう、とは思うのですが、本当に書き易くて。

次回更新予定のSSからは独白ではなく、会話が中心になるかと。

 

 

 

恋愛の10題(11)お題配布元:疾風迅雷