3いつまでも押せない通話ボタン

リリーナに帰宅すると言った予定時刻が過ぎる為、ヒイロは連絡方法に戸惑っていた。

正確に言えば、今はリリーナが住むコロニーでは深夜といえる時刻だった為、通話かメールにすべきかを悩んでいた。

「リリーナさんに連絡しなくて良いの、ヒイロ?」

そうカトルから問われてもヒイロは無言だった。

だが、その様なヒイロの言動に慣れている面々は驚かず、ただトロワはカトルに冷静な指摘をした。

「カトル、その呼び方はマズイと思うぞ?」

「でも、リリーナさんはヒイロをそう呼び続けているんだよ?」

「あ、お嬢さんだけからの呼び名だという惚気か?」

とデュオまでがヒイロをからかう様な軽口を始めた為、五飛は冷静に状況を変えようとした。

「これ以上の時間は無駄だ。すぐに連絡しろ」

「……」

「ヒイロは時差を気にして連絡できないみたいだが?」

「メールはダメですか?」

そうカトルはヒイロの事をトロワに聞き、また、トロワもカトルの問いに淡々と答えた。

「声が聞きたいんだろう、ヒイロも」

「なんだ。やっぱり惚気じゃねぇか」

そういうデュオはあくまでもからかおうとしていたが、ヒイロは無反応で、五飛が苛立ちを隠さずに叫んだ。

「早く否定するか連絡するかを決めろ!」

 

 

 

【恋する男の子】5のお題(お題配布元starry-tales