2平然としてる訳じゃない 君の前では格好付けたいだけ

起床時にヒイロから意地悪をされたと思っているリリーナは不機嫌だった。

だが、ヒイロにその自覚が無い為、直球でリリーナに不機嫌な理由を尋ねた。

すると、リリーナは日頃の不満、否、ヒイロの無自覚な甘さが嬉しくも困る事を抗議した。

「ヒイロがずるいからですわ」

「狡い?」

「だって、ヒイロはいつも私が驚かそうとしても逆に私が驚かされますし、隠し事だってすぐに見抜くのにヒイロは隠し通すんですもの」

そうリリーナに告げられたヒイロは、思い当たる言動が有っても、その様な意図が無いが故に返す言葉が無かった。

故に、ヒイロはリリーナの問いに答えず、ただいつもと変わらぬ口調で指摘をした。

「……そろそろ昼食の時間だが、今日は一緒に準備もするか?」

「え……そうですね。じゃあ、今日は一緒にしましょう」

とリリーナが応えると、ヒイロも結婚してから見せる様になった穏やかな表情で告げた。

「ああ。今日は夕食も一緒だ」

「ええ。今日の夕食は楽しみにしててくださいね、ヒイロ?」

「ああ」

そうリリーナに答えたヒイロは無自覚に微笑んでいた。

そして、その笑みにも慣れたリリーナはただ嬉しさを隠せずに満面の笑みを浮かべた。

故に、ヒイロは自身の変化に気付き、リリーナ以外には見せたくはないと思った。

 

 

 

【恋する男の子】5のお題(お題配布元starry-tales