1明日あなたに逢えたら笑顔で「おはよう」って言おう

『終わり』が有っても幸せだけだった頃。

それはマリーメイアとの戦いで負傷したヒイロをリリーナが保護した頃。

怪我が治ればヒイロが去るとわかっていても、リリーナも幸せな数カ月だった。

その頃を夢で思い出したリリーナは微笑みながら起床した。

そして、リリーナは傍らで自身を見守るヒイロにその笑みを見せながら朝の挨拶をした。

「おはようございます、ヒイロ」

そうリリーナに挨拶をされたヒイロは酷く機嫌が急降下していると思った。

それ故に、リリーナはヒイロと結婚して共に暮らしている事が夢かと思った。

だが、その様なリリーナの想いを察したヒイロは端的な言葉で否定した。

「……違う」

「何が違うの、ヒイロ?」

「オレは『ヒイロ・ユイ』の名前を捨てたと言っただろう」

というヒイロの答えは、結婚してからの日常となった答えだった為、リリーナは『今』が夢ではないと再確認し、ただ甘える様な笑みを見せながら願った。

「でも、私はヒイロと呼びたいわ」

「……」

「ダメ?」

そうリリーナから駄目押しで願われたヒイロは否定も肯定もせずに無言のままだった。

だが、それが許容でもあり、黙認でもあると察したリリーナは満ち足りた笑みをみせた。

「ありがとう、ヒイロ」

 

 

【恋する女の子】5のお題(お題配布元starry-tales