ラヴコレ2017秋の新刊サンプル(遥か3)

2017年11月5日ラヴコレクション2017 in Autumn(東京流通センター)

参加サークル名:焔の翼(スペース番号:か03)

 

こいねがう(遥かなる時空の中で3・望美総受け)

A5/コピー/28P/300円(成人向け)

 

「誰か、じゃなくて、皆を守りたい!」

大団円ルートへ至る選択を選ぶ前を捏造した成人向けの逆ハーな捏造小説です。
複数×望美や恋愛感情からだけではない性描写が苦手な方もご注意ください。

 

 

本文サンプル

 

はじまりの時は、ただ運命に流され、皆を置き去りにして一人だけ助かった。

だから私は皆を救える運命を、選択を、幾度も探しながら運命を上書きした。

でも、誰かを救う事は出来ても、皆は救えない運命しかなかった。

 

どうすれば皆を救えるのか、否、皆と笑い合える結末を迎えらえるのか。

それは独りでは見つけられず、誰かを救う運命を廻る意義も見失いかけていた。

でも、それでも、私は、誰か、じゃなくて、皆を守りたかった。

その思いだけは、消す事も、忘れる事も出来ず、私を深く縛る鎖となっていた。

 

でも、皆を守れる運命に至る選択と確信に気付いた。

そう。それに気付いたのは、戦を終えた夜を独りではなく過ごした時だった。

 

 

最後への一歩

 

皆を救う決意をした望美が幾度も運命を上書きした結果、八葉と白龍と朔を救う運命を経験した。

だが、それは八葉と白龍と朔の皆ではない、誰かだけを救い、皆は救えない運命だった。

それ故に、望美はただ運命を廻り続けた。

そして、皆を救う運命を見つける決意が揺らいだ望美は油断し、戦後の高揚した欲を上手く処理できずに苦しむ姿を朔に見られた。

そして、高揚した欲を告げにくい望美と、それを知らない朔の会話は次第に大声となった。

「大丈夫なんて思えないわ!」

「でも、本当に大丈夫だよ、朔」

「そんな事……」

そう朔が更に望美へ追求をしようとすると、場に似合わぬ道化めいた景時の声が遮った。

「朔、こんな夜中に大声で騒ぐと皆も起きるよ?」

「兄上は黙ってください!」

「でも、今回はオレの方が適任だから任せて欲しいな?」

と、景時が穏やかに朔を説得すると、朔は景時の真意を探る様な視線を返した。

また、その様な視線にも慣れている、否、日常である景時は穏やかに場を収めようとした。

「オレは同じ経験もした事があるから対処も知っているんだ」

「……望美、兄上におかしな事をされたら大声で呼んでね?」

「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう、朔」

そう望美が朔に答えた為、朔も景時に任せるという意思表示として退室をした。

そして、この場の空気を少しでも明るくしようと、景時は再び道化めいた言動となった。

「本当に信用が無いなぁ~、オレって」

「こんな高揚を、景時さんも経験した事があるんですか?」

という望美の問い返し、否、単純明快な問いは、景時の表情を引き締めさせた。

否、道化めいた言動を止めた景時は、単純明快な問いをする望美に驚いた。

否、戦女神と称される望美も、やはり姫君だったと思った景時は、ただ問いに答えた。

「オレが、というより、刀を振う命懸けの戦に参加したら、誰もが経験する事だよ。まあ、対処方法は人それぞれだけど、それが理由で戦の後で女を抱く男は多いんだよ」

「じゃあ、私も誰かを抱けばいいんですか?」

そう望美から問い返された景時はただ驚き、返す言葉を失った。

否、先程の認識とは違い過ぎるあけすけな望美の問い返しに景時は驚きから戸惑った。

だが、ただ真っ直ぐな視線で答えを求める望美に対し、景時は戸惑いながらも答えた。

「えっと……望美ちゃんは抱かれる方だと思うけど……」

「なら、景時さんが私を抱いてくるんですか?」

と望美に更に切り返された、否、再びあけすけな問い返しに景時は更に驚いた。

故に、景時は自身の認識の甘さと、望美の深遠さに驚き、正直すぎる問いを言葉にした。

「望美ちゃんって、経験が多かったりする?」

「神子の名に相応しくない……男を知る女は嫌いですか?」

「……もしかして相手は将臣君か譲君かい?」

「両方です」

そうあけすけに答える、ある意味では望美らしい明快な答えに、景時はようやく慣れた。

そして、この様な話も詳らかに話す望美からの信頼も感じた景時は真面目に確認した。

「つまり、抱かれる事に抵抗が無い、と?」

「私は快楽に弱いんです。だから、最近は抱かれる行為を避けてたんですけど、それが問題だったみたいですね」

「……幼馴染みの彼らは初恋の君ではなかったの?」

と、景時が躊躇いながら確認すると、望美は誘う様な視線と共に問い返した。

「今から抱く女の過去の男が知りたいんですか?」

「……じゃあ、望美ちゃん、今からオレに抱かれてくれる?」

そう望美に告げた景時は互いの距離を近づけると、そっと互いの唇を重ねた。

ただ触れるだけの行為から、景時の想いに気付いた望美は躊躇いながらも問い掛けた。

「……どうして私を抱いてくれるんですか?」

「君が好きだから。ただ、それだけだよ」

と望美の問いに答えた景時の笑みは、過去の時空で二人だけの時に見せた笑みだった。

その笑みを見た望美は大仰に驚き、それ故に景時はその理由を問おうとした。

だが、その問いを景時が口にする前に、望美が再び誘う様な視線で遮った。

「なら、私を抱いてください、景時さん」

そう誘われた景時は望美を強く抱きしめると、ただ互いを昂らせる様に再びくちづけた。